日本の夫婦共働き率は70%に近いとも言われています。女性の働き方はパートや正社員など幅広い状況です。
東京でパートを行う場合、最低賃金が設定されるケースだと2021年では時給1041円です。10年前と比べて約200円増えています。
どうせ働くのであれば出来る限り高い時給で、負担の少ない仕事が好まれると思います。実はIT業界では主婦や子育てママがメーカーの製品開発に携われ、かつ高い時給で働ける仕事があります。
- 最低賃金より多い時給の仕事内容
- 未経験OK、主婦や子育てママで問題ない理由
- メリット・デメリットについて
評価業務がおすすめ
企業が製品を開発する際、必ず評価という業務が発生します。
設計通りに作られているか、ユーザー視点での使い勝手はどうか、など様々な観点で実施されます。
製品が世の中に出てから問題が発生すると問題となるので、未然に防ぐために多くの評価者によって作業が行われているのですが、この評価者は主婦や子育てママなどの割合がとても多いのです。
時給換算も最低賃金となることは殆ど無く、1500円以上は当たり前のように設定されています。時給で1日4~5時間働くケースやフルタイムで働くケースなど、働き方も多種多様で融通が利くことが多いです。
大手メーカーの製品開発でも同様の形態で評価者が作業をしており、知る人ぞ知る仕事なのです。
求人の探し方
以下のキーワードで検索し、自身が通える場所の案件を探します。
- 「未経験 評価業務」
様々な内容の評価案件が出てきます。 - 「ソフトウェア 評価業務」
IT系の評価案件が出てきます。
求人している企業には大きく2通りあります。
- 企業が直接求人するケース
派遣契約となることが多いです。作業日や時間の融通は利きやすいです。 - 協力会社が求人するケース
製品開発の企業から委託された企業の作業者として採用されます。
契約社員となることが多いです。作業日や時間の融通は利きづらいですが、フルタイムで作業を行えることが多いので報酬は多いです。
評価業務の内容
製品によって内容は異なりますが、大枠は同じような内容です。
評価内容(開発では検査仕様書などと言います)や期間は知見のあるメンバ、例えば評価業務を取りまとめる立場の社員が行います。
各評価者は取りまとめ社員の指示に従って評価を行います。評価仕様書に記載の通りに実施するので難易度はそこまで高くありません。また、評価内容は開発フェーズごとに異なります。
- 開発者が作成したツールを使用したソフトウェアの評価
- 説明書の内容が正しいか確認するために製品を記載の通り操作する評価
- 通常では使わない操作を何度も繰り返して行う評価
- ユーザー視点で問題なく製品が動作することの評価
上記は一例で、種類が多すぎて書き切れないくらい多く存在します。共通するのは開発に必要な知識は不要、プログラミングなどの専門知識も不要、パソコン操作知見も不要なことが多いという感じで未経験、初心者大歓迎ということです。

未経験でも問題ない理由
一般的な製品開発では仕様決め、実現方法検討など上流工程と呼ばれる作業に正社員の工数を掛けます。評価業務は比較的誰でも実施できる内容であることが多く、低単金で協力会社を雇ったり直接派遣社員を雇って実施します。
ある程度の知見を持っている人は開発業務を実施したい思いがあるので評価は避ける傾向があります。
開発と比べて予算が低いこともあって、評価業務は新人など若手がアサインされることが多いのですが、評価は必ず必要な業務なので仕事量は減ることが無く、人が足りない状況が続いています。
新製品は機能が多く搭載されることが多いので、機能量に比例して評価作業量も増えます。作業が増えたとしても発表済みの発売日に間に合わせる必要があるので、各社は人手を何とかして集めようとするのです。結果的に未経験やフレキシブルな作業時間が認められることになります。

必要スキル
一般的なコミュニケーション力があれば問題は無いですが、持っていると喜ばれるスキルは以下になります。
- 評価業務経験
スキルと呼ぶかは微妙なところですが、業務の特性的に人の入れ替えが結構な頻度で発生します。
都度教育をするよりは何かしらの経験を持っているだけでその人の評価が上がります。 - パソコン知識
パソコン操作(キーボードで文字を打つ)などが出来ると、電子ファイルの評価仕様書に記載が出来るので持っているに越したことはありません。
Officeなどのアプリ使用経験があると尚いいです。

メリット
評価業務を行う最大のメリットは賃金が高いことです。
時給は未経験者でも1500円程度、ある程度の経験者であれば2000円以上も十分可能です。終日立ちっぱなしなど体に負担の掛かる作業は殆どありません。どちらかというと座りっぱなしで製品操作をし続けることの方が多いです。
また、世の中に出る製品開発に携われる充実感を得られることも挙げられます。
有名メーカーの代表的製品の不具合を自分が見つけたことでユーザーが満足できる品質になっている、という状況になるのでモノづくりが好きな方は特におすすめです。
デメリット
接客などの業務とは異なる内容で、開発者とやり取りをするケースもあるので独特の状況に慣れないと続けていくのは難しいです。
また企業の業績で予算が決まるので、仕事がなくなって終了するリスクがあります。
ただし、別製品評価への変更や別企業の評価業務を紹介といったケアはしてもらえることもあります。
まとめ
評価業務を通じて自身のスキルアップやキャリア形成もできる可能性があります。
高い賃金も期待できますので、ぜひ実施してください。
コメント