企業のグローバル化方針によって英語力の優先度は全く異なります。
一般的にソフトウェアを開発するだけであればそこまでの英語力は求められません。
一見、ソフトエンジニアに英語はあまり必要とされないように考えられますが、自分のキャリアを広げるためには、ソフトウェアスキルを高めることと同じくらい英語力を高めることは重要です。
様々なグローバル化

ソフトウェア開発は1人ではなく複数人でチームを組んで行うことが多く、様々な場面で英語力が求められることがあります。
オフショア開発
ソフトウェア開発の中で英語が必要だと感じる一番の機会はオフショアを採用しているケースです。
プロジェクトでオフショア開発を採用すると、日本と現地のブリッジエンジニアを介して情報のやり取りをするのですが、何を話しているのかを聞き取れないと認識ズレが発生している状態に気づくことができないことが多くあります。
海外部門とのやり取り
生産拠点が海外にある場合は現地の営業や企画部門、製造担当者と意見交換をすることがあります。英語で会話ができると様々な国の技術者と情報交換をする機会を得ることもあります。
海外赴任するケースも増えており益々英語が必要となるケースが増えています。
チームメンバに外国人がいる
自社開発メンバーに外国人がいるケースも最近では増えています。
細かい認識合わせを日本語で行うより英語で行った方が確実かもしれません。
このようにソフトウェアを開発する仕事でも英語力が求められる機会は増えています。
英語の技術文書が多い
外国製のマイコンやOS仕様書が英語であることは特に珍しいことではありません。
RFCやISOといった規格関連の文書も英語で記載されていることがほとんどです。
正しく内容を把握して品質の高いソフトウェアを開発するために英語の技術文書が読める知見は必要になります。
昇格条件にTOEICスコアがある
管理職への昇格条件にTOEICスコアが含まれているケースもよく聞きますが、一般社員でも500~600点が給料ランクアップの条件となっていることもあります。
2013年 「上場企業における英語活用実態調査」報告書によると、
TOEICスコアを異動、昇進・昇格の要件にしている企業は15.8%、要件にはしていないが将来はそうする可能性があるは企業は45.2%です。今後この数値は増え続けていくと考えられます。
おまけ:私のスコア推移(375→645点)

私が転職して半年後に受けた結果は375点でした。
インターネットで調べると点数ごとの英語力がわかると思いますが、300点台は英語初心者といわれるレベルの実力です。
1年に1~2回程度受検するようにしており、435→460→510→555点→645点が現在のスコアです。
履歴書に書ける最低ラインのスコアは600点だと言われており、ようやく突破することが出来ました。
まとめ
組み込みソフトウェアを開発する過程で英語に関わるケースは多く存在するので英語力は必要です。
現在の業務で必要が無くても、英語力があると業務の幅が大きく広がっていきます。
企業の昇格条件に英語力(TOEICスコア)が求められることもあります。
コメント