大手メーカーエンジニアの1日のスケジュール

エンジニア

エンジニアがどのような仕事をしているかわかりますか。
1日中プログラムをしている、残業が多いといったイメージを持っている方が多いかもしれません。

私は組み込みソフトウェアエンジニアとして、自社製品のソフトウェアを開発しています。
ただ、プログラムを作成するだけが仕事ではありません。

様々な打ち合わせや社内セミナーへの参加、製品開発以外に組織や自己スキルアップにつながる活動も行っています。

これらを踏まえると1日の標準作業時間である8時間のうち、実際に開発業務を行っているのは5時間あるかどうかというところです。

今回は在宅ワークと出社ワークでよくある1日の作業スケジュールを紹介します。

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組織・プロジェクト情報

  • ソフト部門の人数は約200人
  • 100人程度がアサインされているプロジェクトに参画中
  • プロジェクトは大規模、約2年かけて機能を構築していく予定
  • 機能ごとにチームに分かれており、1チーム3~15人程度
    私のチームは5人
  • 役割はチームリーダ、仕様決めやメンバの作業バラシなどチーム運営業務もある
  • 設計、実装など作りこみ担当

ソフト部門の人数は他社と比較するとそこまで多くありません。
社内でプロジェクトは100以上存在しており、全員がどこかのプロジェクトメンバとしてアサインされています。

現在参画しているプロジェクトの規模は大きく、製品全体の開発期間は5年近くになります。
ソフト部門はそのうち、「先行技術検討」と「製品開発」をメインで行います。

先行技術検討

新製品を開発する場合、まず最初に商品企画部門が市場の状況や顧客ニーズを分析して導入機能を抽出します。

抽出された機能が実際に実現できるかどうか、ということが考慮されていることは少ないのでどのような技術を導入すべきか、ソフトやハード構成はどうするか、といったことを検討しなくてはいけません。

「先行技術検討」ではこれらの課題をクリアにするために世の中にある技術調査や、ハードウェアの選定や検証、ソフトウェアの検証を行います。

製品開発

製品導入機能のフィジビリティ(実現可能性)確認が取れたら、実際に製品開発を行います。
ここからが一般的な開発業務にあたり、決められたプロセスに従って開発を進めます。

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1日の作業スケジュール

今回は製品開発フェーズの作業内容を紹介します。

在宅ワークの1日

週3~4日は在宅ワークです。VPN環境によって社内ネットワークにつなぐことが出来るので、出社ワークとできることの違いは殆どありません。

仕様分析、基本/詳細設計、試験計画、実装(プログラミング)はPCがあればどこでも実施できるので、主に在宅で実施しています。

在宅ワーク
  • 8:00
    業務開始

    Teams、Outlookを立ち上げて前日業務終了からの更新内容を確認(8分)
    前日の勤怠入力(2分)
    本日の作業計画立案(10分)
    業務開始

  • 10:30
    プロジェクト進捗会議(チーム)

    デイリーで簡単な状況報告、課題共有(30分)

  • 12:00
    昼休み

    簡単に昼ご飯を済ませて、15分程度仮眠(45分)

  • 13:00
    プロジェクト進捗会議(ソフト全体)

    他部門(メカ・電気)の状況共有
    プロジェクト全体の状況共有
    ソフト内の機能ごとに進捗報告(全部で60分)

  • 16:00
    情報共有会

    最新技術の共有、他プロジェクト情報共有など(60分)

  • 18:30
    業務終了

他メンバとの突発的な打ち合わせも1日に数回入ります。Teamsで簡単に実施できるのでコミュニケーションに関する課題は感じていません。

在宅ワークによる最大のメリットは移動時間がないことです。片道1時間30分程度かかるので時間の節約になります。浮いた時間を使って犬の散歩やジムでのトレーニングを行います。

出社ワークの1日

週1~2日は在宅ワークです。対面が必要な打ち合わせや作成したソフトの実機動作確認など、出社しないと出来ないことを行います。

出社業務に注力したいので、打ち合わせが少ない日を狙って出社します。
また、プロジェクトメンバーの出社日を合わせることで効率的なコミュニケーションを取ることもできます。

出社ワーク
  • 8:45
    業務開始

    Teams、Outlookを立ち上げて前日業務終了からの更新内容を確認(8分)
    前日の勤怠入力(2分)
    本日の作業計画立案(10分)
    業務開始

  • 実機動作確認

    基板や実機を使った動作確認(昼休みまで)

  • 12:00
    昼休み

    社員食堂で昼ごはん、移動時間も含めるとギリギリ(45分)

  • 実機動作確認

    基板や実機を使った動作確認(進捗会議まで)

  • 16:00
    プロジェクト進捗会議(チーム)

    デイリーで簡単な状況報告、課題共有(30分)

  • 17:30
    業務終了

    ノー残業で終了

在宅ワーク時と同様、他メンバとの突発的な打ち合わせは1日に数回入ります。

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残業

期限が迫っているなど、必要な状況がある場合のみ残業を行います。
月の平均残業時間は10~20時間程度で、他社並みであると思います。

一昔前のように長時間残業や徹夜があたりまえに行われることはありません。
現実的なスケジュールを立てて、進捗も管理されています。

プライベート時間

出社時の移動時間は自己啓発に充てることが多いです。苦手な英語関連の本を読むか、規格書などの文書をスマホで読んでいます。また、健康を意識して電車内ではできるだけ座らずに立っています。
基本的に1日中座っているので立てるときは立つ、という考えで生活しています。

週に3日程度はジムに行く時間もあります。
作業管理が適切に行われていると、仕事とプライベートのバランスが良く業務効率も上がります。

まとめ

  • ソフトウェアエンジニアといってもプログラムを作成し続けているわけではありません
  • 在宅/出社それぞれのシチュエーションを効果的にするように作業計画を立てています
  • 自己啓発関連の活動も1~2割程度実施しています
  • 通勤時間は寝るのを我慢して自己啓発!在宅時はその時間を家族や自身の健康管理に充てます

苦手な英語関連の記事です。

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